先週にはトーステン・ハインズ最高経営責任者（CEO）が12-2月月期決算が予想以上に悪化したのを受けて「提携や合弁を含め戦略上のオプションを包括的に検討している」と明らかにした。売却については「望んでいない」としながらも、その可能性は否定しなかった。ハインズCEOは今年1月にバルシリー、マイク・ラザリディス共同CEOが退任したのを受けてCOOから昇格したばかり。

スマホ市場でアップル（Nasdaq：AAPL）のiPhoneやグーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」搭載機器との競争に苦戦しており、市場シェアが急速に低下している。先週は最高技術責任者（CTO）と最高業務責任者（COO）が退社し、前共同CEOのジム・バルシリー取締役も退任した。

関係者によれば、その後も上級副社長や副社長レベルで数人が退社しているという。自ら退社を申し出たのか会社から退職勧奨があったのかはわかっていない。

従業員の間では追加の人員削減が行われるのではないかとの警戒感が強まっている。昨夏に全従業員の10％超に
当たる約2000人を解雇している。