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BlackBerry(ブラックベリー)は、カナダのリサーチ・イン・モーション社が、1997年に開発したスマートフォン。欧米のビジネスマンを中心に広く使われており、世界で175カ国4600万人以上が利用し、1億1千万台以上が販売されている。日本ではドコモでの商品で知られています。
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ブラックベリー大苦戦
スマートフォン(多機能携帯電話)の草分け的存在「ブラックベリー」のメーカー、カナダのリサーチ・イン・モーション(RIM)の経営が揺れている。創業者を含む共同最高経営責任者(CEO)2人が、22日に辞任を表明。米国のライバルIT企業が買収に動くという観測まで飛びかっている。
ブラックベリーは1999年に発売。「スマホ」の代名詞的存在となり、米国市場を席巻した。通信の安全性を売り物に、企業や官公庁を中心に一気に普及。オバマ米大統領も愛用したことで知られ、ビジネスパーソンが自分のパソコンに送られるメールを外出先でチェックするのに欠かせないと評判は上々だった。
転機となったのはライバルの出現だ。2007年に米アップルが「iPhone(アイフォーン)」を発売、08年にグーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」搭載機種が登場し、ブラックベリーの快進撃に急ブレーキがかかった。ほかのスマホが進化する一方、キーボード付きのブラックベリーはタッチパネル方式の導入に遅れたことなどが響き、昨年頃からシェアは急落した。
RIMの衰退は株価にも表れ、この1年間では約7割も下落。株主から経営の刷新を求める声は高まっていた。昨年末に、一時は株価が値上がりしたが、材料視されたのは皮肉にも米メディアが繰り返し伝えた身売りの観測だった。RIMの買収をもくろむ企業にはマイクロソフトやアマゾンなどがささやかれている。
新しいCEOに就任したトーステン・ハインズ氏は独大手電気シーメンスの出身。同氏は23日、電話会見で「我々には世界的に強固な顧客基盤がある」と述べ、巻き返しへの自信を見せた。だが、「(スマホ販売の)競争では、勝者はグーグルとアップルなどに限られる」(米調査会社)という見方が大勢だ。
辞任した2人の共同CEOは取締役などで残るため、「すぐに身売りに発展する可能性は低い」(米メディア)ともいわれている。ただ、「世界中のブラックベリーの利用者は7500万人」(ハインズCEO)とされ、利用者囲い込みを狙って、ライバル企業による争奪戦に発展する可能性もある。

<引用記事>

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